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母は手書きのノートを写した。この機械も同じ仕事をする

作る理由家族共同創作
更新日 2026-09-17

母は手書きのノートを作りました。母の時代、それが子どもたちにできる最大の技術投資でした。

テレビはなく、本も少なかったので、母は残す価値があると思ったものを新聞や雑誌から一節ずつ書き写し、本のような厚さになるまで続けました。私はそのページをめくったことがあります。表紙も今でも覚えています。母は、私たちが外の世界を少しでも見られるように、自分の手と時間と、使えるあらゆる方法を注ぎ込みました。

うちには三洋のテープレコーダーもありました。父は遠方で働いていて、帰ってくるのは年に2回ほどでした。出発の前には、毎回座ってカセットに録音し、私たちが知っておくべきこと、気をつけるべきことを、1つずつ語りました。父がいない間も、その言葉はそこにありました。

この2つが、あの世代が教育に技術を使ったやり方のすべてでした。

ここまでの道のりはまっすぐではありませんでした

私は化学を学びました。ひとつには、当時目に見える女性のロールモデルが、繰り返し登場するマリー・キュリーしかいないように思えたからです。それが決断に影響したかどうかは、今となっては分かりません。私はマリー・キュリーにはなりませんでした。長い回り道をして、美術を学び、IoTの仕事をし、ゲームの近くで過ごし、AIハードウェアにたどり着きました。

私たちが作っているもの

私たちが作っているのは、アプリではなく、物理的なハードウェアに入ったAIです。プロジェクターはテーブルに置かれ、電源を入れた時点から動きます。子どもと保護者が自分たちの物語を声に出して語ると、システムがそこから挿絵つきの絵本を生成し、読み聞かせてくれます。物語は彼ら自身のものです。テンプレートから選ぶのではなく、彼らの頭の中から出てくるものです。

中には誘導的な問いかけもあります。テストとしてではなく、少し深く考えるきっかけとして。このキャラクターはなぜそうしたのか。結末が違っていたらどうなるか。

以前、ある母親と息子さんが使っているところを見ました。海にいる小さな怪獣の物語を語ると、描いた通りに近い画像が出てきて、2人とも笑いました。続ける価値があると決めたのは、その瞬間です。

変わったことと変わらないこと

母のノートがしたことを、この機械もしています。子どもに、より広い世界を見せることです。道具は変わりました。出発点は変わっていません。

違うのは、誰がそれをするかです。かつては、親が1人で与えていました。今は、家族がいっしょに綴ります。子どもが物語を語り、保護者が細部を補い、システムがそれを描いて残します。何年か後に開けば、それは彼ら自身のものです。

新しい時代の家族のノートで、1行ずつ書き写す必要はありません。注がれた労力は、どこにも消えていません。

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